『お、スッピンだ。
スッピン可愛いね』

みゆくんがわたしの髪をなでながら言った。

『俺たち、明日は朝からバイトだから』

『はーい。
明後日には入学式なんて
緊張する…』

『入学式?!
中学生か?!』

トキヤさんがビックリしてる。

『一応卒業はしましたけど』

『なんだ、じゃあ子供かよ』

『たいして変わらないじゃん』 
みゆくんが笑った。

『みゆと同じ学校か』

『はいっ』


携帯が光ってる。

着信かな?





…………ママからメール。


『ママからだ…』

『ママ?』

『うん。ママになんて言おう…』

トキヤさんがわたしの携帯を
とった。

『俺がうってやるよ』




ーーーーー
ルームメイトを探してる
同じ学校の女の子2人と知り合って
2人と一緒に住むことになりました。
ーーーーー


『トキヤさんありがとう!』

『これくらい、思い付くだろ?
馬鹿だろお前』

『ばかじゃないです~』

『いや、馬鹿だな』