「何してんの?」
「寝てただけ。お前は?」
「あたしは結愛としゃべってた。」
「ふーん・・・」
ムクっと起きてあるきはじめた。
「咲結、何してんだよ。帰るぞ。」
「うんっ!」
あたしはこの言葉が、救いの言葉のように聞こえたんだ。
悠也が咲結の笑顔にドキっとしていたことは知らなかった―――――
―――――帰り道―――――
「~~でさあ、江藤さんずっこけちゃって、超かわいかったんだよね~」
「へえ~あの江藤がねえ~。」
あたし達は楽しく話しながら帰った。
「じゃあな。」
「送ってくれてありがと。」
「ってか隣だし?笑」
「あはははっ確かにっ
 じゃあばいばいっ」
悠也は何も言わなかった。
「悠也?」
そのとき、
スッ
!!??
悠也がキスしてきた。
「悠也、な、なんで!!??」
「ごめん。」
と言って帰っていった。
なんで!?
ごめん?意味わかんないよ。
なんでキスなんかしたの?
もう、わかんない。
やっぱり幼馴染だからって気持ちまでわかるわけないよね。
悠也の誕生日、趣味、好きなブランド・・・
全部知ってたつもりだったけど、ちがったんだね。
好きなこのタイプも、悠也の好きな子もわかんない。
悠也にとってあたしはどんな存在なのかな。