「馬鹿馬鹿しい」 これで何度目の自問自答だ。 すくっと起き上って スカートを叩いた。 寝っ転がって乱れた短い髪を サッと手櫛でとかして耳にかけた。 私は 頑固な屋上のドアを開けて 湿った匂いとむわっとして暑苦しい階段を駆け下りていった。