固まる私に、翔さんが抱き着いて来た。



「はい?;;」



戸惑う私から離れた翔さんは、自分の首元を指差した。

…そういや…違和感が…。

鎖骨辺りから、指を下に這わすと、何かが指に引っ掛かった。



「これも結婚式でして!純白のウエディングドレスに合う、ダイヤだよ!」



「……;;」



総額いくらの衣装と装飾なんですか;;

ネックレスを外して、見つめる私に、翔さんは「ピアス忘れてた」と、ジュエリーボックスを渡して来た。

ピアスはパールらしく、「ゆっちんと選んだ!」と、笑った。



「ゆっちんも、ありがとう」



「似合って羨ましい!」



ゆっちんは微笑み、頷いてくれた。