二人とも助かったのだ。そして、椅子からも解放され、みなみの後ろにある扉の鍵が開いた。竜也は立ち上がろうにも立ち上がれなかった。あくまで冷静を装っていたが内心は恐怖でいっぱいだった。そして、命が救われた。そんな安堵感を竜也を襲い立ち上がれないのだった。そんな中みなみはすぐさま扉を開けその扉の向こうに出ていった。
そして、竜也もみなみにつられ扉の向こうへ行った。
そこには見た顔が並んでいた。
竜也の胸に急に抱き着かれて
「竜也。よかった。」
声が震えていたが、竜也はその声が誰の声なのかはすぐわかった。
「美郷もよかった。」
本心からでた言葉。ただよかった。
「やっぱり竜也は大丈夫だったな。」
信吾が肩をポンと叩きいった。それに、有華もうんうんと言わんばかりにうなづいていた。
色々なところで啜り泣く声が聞こえた。
それは助かったからなのか誰かいなくなったからなのかはその場にいないとわからない・・・
そんな重い空気の中、またスクリーンが輝き始めた。
「みなさま!お疲れ様でした。今いる方々が今回のゲームをクリアした方々です。残念ながらいない方々はゲームオーバーになってしましたが、それに比べてみなさますごいです。 このままの勢いで次のゲームも頑張っていただきたい。次のゲームを紹介します。」
そしてスクリーンに映っていた仮面を書けた男からゲームの名前が入った旗に変わった。
「そう。みなさまにやっていただくゲーム。それは、『運試し』です。」
また会場がざわついた。