ただ竜也は自分の状況に馬鹿馬鹿しく思えていただけで内心は美郷のことで頭がいっぱいいっぱいだ。逆に美郷のことしか頭がないことが竜也にとってよかったのかもしれない。そしてまた冷静に左の意味を考え始めた。3つの内1つしか弾が入ってないということが本当のことかするわからない。もしかしたら3つ全部に入っているのか、それとも2つ入っているのか...
そんなことをずっと考えている内にスクリーンの文字は3から5に増えていた。竜也は左の意味を色んな方向から考えてみたが、一切答えが出てくる気配がなかった。考えるだけ無駄なような感じがしてきた。竜也はこういうクイズが苦手だということは自分でも分かってた。考えていると、目の前でカチャという音が聞こえ前を向くと、みなみは銃を持っていた。みなみは声を震わしながら「竜也君もどれか選んで・・・」その言葉に竜也は今まで味わったことのないような恐怖感に襲われ、汗でシャツが濡れていった。みなみは竜也からみて右側を選んでいた。残っているのは左側と中央の2つ。そして、竜也は悩んだすえに中央を選んだ。そして、みなみは
「それじゃ、同時にね。」と言って竜也に銃口を向けた。自分に向いている銃口を見ていると吐き気がしてしょうがなかった。竜也は嗚咽と呼吸が交互に混ざりながらみなみに銃口を向けた。みなみはもう覚悟を決めたのか、涙目だが竜也をしっかり見ていた。なのに自分がなぜこんなに弱いのか、覚悟を決めれないのか・・・
そんな自分に竜也は苛立ちを覚え、嗚咽を抑えて、みなみを見た。二人ともお互いの目をみてその目線が合図なのか二人とも引