『ま、なんでもいいけどさ、
席自由みたいだからお前ら2人の分の席取っといてあげたから!!』
満面の笑みの海斗。
それと対象に(?)癒欝(ユウツ)な顔の私と未来。
「あんたにはついていけないわ……」
また溜め息混じりに呟く未来。
『うるせぇーな。
とにかく座れよ。』
海斗は取っておいた席を進める。
『どうだ?この席…??
最高だろ……????』
自慢気に笑う海斗。
なぜこんなに海斗は自慢気かと言うと…
たぶん、生徒が1番好きな席。
自由な席で…
眠気を誘う席で…
先生の目を盗んで悪いことができる席。
それは…………
…………窓側の席。
その席を海斗は押さえておいてくれたのだ。