「せんせー!!

この問題は??」


またある時。


期末テストまであと1週間。


テスト期間中だから未来もいる。


『あ?藍葉さ…

どんだけお前は聞くんだよ。


西城みたいに独りで眈々とできねぇのか?』


さっきから未来は質問しまくり。


でもそれは仕方ないんだ。



未来の足の速さは全国レベル。


だから練習がキツくてあまり勉強できない。



『だから…ここは―』


先生はさっきから同じ事を未来に教えている。



そんな面倒見がいいところも好き…。


なんて、思ってる私はおかしいのかな??



『おい、西城!!

また顔ニヤけてる。』


また先生にニヤけてるところを見られてしまった…。



「うるさいよ。せんせっ」


私は先生にそれだけ言ってまた、ノートに目を落とす。