「あっ先生!!

ちょっと久しぶりに海斗とデートするから帰るね!!」


未来がまた叫んだ。



『はぁ?!片づけくらい自分でやれよ。』


呆れ顔の先生。


「まあいいじゃん!

ほらっ!海斗行くよ??」


海斗の手を引っ張って調理室を出て行こうとした。



「零?今日夜電話してね??」


調理室を出る直前未来は私の耳元で囁いた。



「へっ??なんで??」


私は首を傾げる。



「いいからいいから。」


不適な笑みを浮かべる未来。



未来がこういう笑みを浮かべるときは
だいたいろくなことを考えていないという統計がとれている。
(西城零情報)


「未来?何考えてるの??」


と、私が聞くと



「じゃねぇー!!」


私の言葉を流し海斗とどこかへ行ってしまった。


「ねぇ?せんせー?!

未来と海斗本当に帰っちゃったよ?」


私は先生の方へ視線を向ける。



「あれ?何話してるの??」


先生は大和と何かを話していた。




『おい…大和??何言ってんだよ……』


先生のそんな呟きが聞こえる。



あれ…?今”大和”って言ったよね?


”清水”じゃないの??


『まあ頑張ってよ!秋平せんせ!!』


大和は先生の肩に手を置く。


あれ…?今”秋平先生”って言ったよね?


”朝倉”じゃないの??


あーっ!!


何がどうなってるのよ?!


未来と海斗は帰っちゃうし…



もう意味分かんない!