『西城、藍葉お前ら遅い。

チャイム鳴ったぞ~』



調理室に入るとスーツの上に白衣をきた先生が私たちの前に仁王立ち。



「「すいませーん」」

未来と声を合わせ、謝る。


そして先生の横を通るときに、


「昨日、先生だって遅刻したのに…」


と、私は小声で呟いた。


先生は一瞬ギョッと目を見開き


『西城…覚えとけよ??』

悪戯っ子のような笑みを浮かべ私の前からいなくなった。


昨日の仕返し…できたかな?


『お前らおそーい』

海斗と大和のもとへ行くと海斗に文句を言われる。



「うるさい、海斗」


未来は包丁を海斗に向ける。


『危ねぇよっ!!

お前は殺人鬼か?!』


本気でビビっている海斗。



『遊びはそこまでにしとけ。』


未来から包丁を奪って野菜の皮を器用に向き始めた大和。



「大和!料理できるの?」


目を丸くして驚く未来。


『未来ってうちの親の職業知らねぇの?』


「…なんだっけ??」

えへへと笑う未来。