『なぁなぁ!!

お前らは何を話してるんだ??』



そこへ現れたのは海斗。



「い、いや?別になんでもないよ。」



未来は隠そうとする。



なんせまだ海斗には先生とのことを教えていない。



『お前ら3人、何を俺に隠してる?』



海斗の目はいつもよりも真剣で
今までにこんなにも真剣な海斗を見たことがない。



『何も隠してねぇよ。』



大和は海斗の肩に手を置く。


それがよけいにわざとらしく見えるよ、私には。



『ウソつくなよ!!


俺だってお前らが何か隠してるのくらい気づくわっ!!』



私たち3人は甘かった。



いつもいつもお調子者の海斗。



そんな海斗が気づく訳がないと思ってた。




だけどやっぱり今まで一緒だった分、なんでも分かってしまうんだ。



「海斗?何にも隠してないからね??」



未来が言っても海斗は怒った様子で私たちは頭を悩ませる。




『ぷっ。あれ?騙されちゃった?』


怒っていたはずの海斗が突然吹き出した。



『はっ?!え…?何が??』


吹き出した海斗に驚いて大和は海斗を凝視する。



『俺の演技最高だったでしょ?


意外に俺って俳優に向いてるかもな!!』


ガハハと笑う海斗。


私たち3人は呆気にとられて海斗を眺めていた。