『どうしたの?これ…??』


先生は私と料理を見比べる。


「作ってみたんだけど…。」


最後にオレンジジュースをコップに注ぐ。


私は未成年だからアルコールはダメだからね。



「先生!コップ持って!!」


先生にコップを渡す。



『あ…。うん……。』


先生は戸惑いながら私が渡したコップを持つ。



「……お誕生日おめでとう!!」


そう言って私は先生のコップに自分のコップをぶつける。



『え…??俺……??


今日…誕生日だっけ??』


先生は何がなんだか分からないという顔をしている。



「ぷっ!先生自分の誕生日覚えてないの?」


思わず吹き出す私。


自分の誕生日忘れるとかどんだけですか…。



『だっていろいろあって忙しかったもん。』



先生はいじけたように俯く。



「せんせっ?プレゼントないけどこれで許してね??」


私は目の前の料理を指さす。