俺の腕には不機嫌な表情の茜。


実は、茜が斎藤になんか言われてたのは知ってた。


理由は俺が茜の気持ちを知りたくて仕組んだから。


そして斎藤に茜と付き合ったことをはなし、作戦のお礼も言った。

それはいい…だけど茜にその話を聞かれてしまっていたらしい。




「悪かったって…」


「…やること餓鬼(がき)くさい。」



仕方ねぇだろ…餓鬼くさいことでしか茜の気持ち確かめられねーんだからよ。


「ごめん…」


ギュッと強く、強く抱き締める。


「んー…じゃ、あんま女の子と話さないようにするんだったら許してあげる。」



無邪気な笑顔で、俺を見つめてくる茜にドキッとする。



…嫉妬かよ、どっちが餓鬼だっつーの。


けど、嫉妬されて嬉しいなんておもっちまう。



俺の彼女は、大人だけど餓鬼で、

嫉妬なんてしちまう世界一可愛い奴―…





―おまけ*fin―