「ん・・・・・・・・」



ここどこ?


ピッピッピッピッ


静かな中きこえる機械音。


病院・・・・?


血だらけだった手はきれいになっていて、手当てもされていた。

反対の腕は点滴。



さっきから感じる温もり。


あたしの手を優しく、だけど力強く握って寝ている愛しい人。



「奏翔・・・・・・・」






「・・・・・・・・蓮?」





あたしの小さな声にすら反応して目を開ける。