「あんた名前何て言うんだ?」


「雪菜です。そちらは?」


「俺は上木 優也」


「優也…さん」



他愛もない会話をしながら
あっという間にを学校の前に着いていた。


「あっここの学校?
俺の弟今年ここの中学入ったよ。」

「そうなんですか?」

「とにかく…これからは気をつけろよ」


そう言って優也は手を振り
帰って行った。

"お礼…しなきゃだ。
また電車で会えるかな…"



そう願って結局
優也には会う事はなかった。