カッコいい王子様とか現れてくれないかなぁ、なんて夢見る少女まっしぐらなあたし。



馬鹿丸出し発言になるけれど、やっぱ白馬に乗ってやってくる王子様とかかなり憧れる。



こう、パカラッパカラって白馬に乗って現れてくれないかなぁ。


今のあたしの状況だったらすぐにでもロックオンしちゃうのに。



ぶーっと口から空気を吐き出す。


同時に体の力でも抜けたかのようにだるくなった。



あーあ。
山田先輩があたしの王子様になってくれる予定だったのになぁ。



未だに忘れられない山田先輩。


かなりカッコよくてあたしの理想のド真ん中だった人。



もっと可愛く生んでくれればよかったのに。


なんでこんな中途半端にしたんだ。



嫌になる。



自分全部が。



本当はかなり美人な予定だったはずなのに一体どこで間違えちゃったんだろう。



変な細胞でも混じったのかなぁ?


なんとか反応が起こった?



なんて、かなり真剣に考えるあたしは相当きてる。



「はぁ…」



あたしの王子様は一体どこに隠れてるわけ?