1つ、分かったことがある。
それならあたしにもできるかもしれないということ。
リノアの性格を掴む。
そして考えながら言い方を考える。
いきなりは無理だということを知った。
1つ1つ順序があって、それを順々にやっていけばいい。
そう考えると出来そうな気がしてきた。
「そっか…」
「どう?明日からできそう?」
そう笑顔で言う先輩に、あたしも笑顔で答えた。
「頑張ってみます!」
へこたれたら少し休めばいい。
あたしにはいつでも止まれる木がすぐ傍にあるのだから。
少し休んで、また飛び立てばいい。
「頑張ろうよ」
そう言ってあたしの頭を撫でた美空先輩を見て、少し泣いた。