ここで臆してはいけないと何故かそう思った瞬間、考える前に言葉が飛び出した。



あたしは…





「あたしは好きな人と一緒にいたいだけですっ!!」





好きな人たちと一緒にいたい。



大好きなんだ、先輩たちが。


大好きなんだ、あの空間が。




いつの間にか宝物みたいになっていたの。


一緒に何かを作ってみたくなったの。



自分勝手かもしれない。


逃げこしの奴がなんだって思うかもしれない。



それでも…


それでも…っ。



美空先輩からの返答が恐くてあたしはギュッと強く目を瞑ったまま小さく固まることしかできなかった。




そんな今か今かとビクビクしながら言葉を待つあたしの傍に近寄ってくる足音。


そして声。