こう言っておくだけ。 演劇部に入る気なんてサラサラない。 見るだけ見た後しっかり断ろう。 そう思ってあたしはその返事を返した。 先輩はにこっと嬉しそうに微笑んだ。 こんな綺麗で素敵な笑顔。 これは反則でしょう… 「ありがとう。それじゃあまたねっ」 そう言って、教室を出て行った先輩。 あたしの気持ちは、なんだか複雑だった。