「かっすみーんっ♪一緒に泳ごうねー♪」



あたしの周りで、今度は犬みたいにピョンピョン飛び回る夏沙先輩。


そんな夏沙先輩を見て、あたしのテンションも急上昇。



「はい!かなり楽しみですー!!」



「~~♪」



あたし達は手を取り合って、くるくる回った。


もちろん、こんなハイテンションなのはあたしと夏沙先輩だけ。


他の先輩は、それぞれ座ったり寝転んだりして涼んでいた。



そんな時。



優雅なひと時を邪魔する声が。



「はーいみなさんランニング行きますよー」



ひょっこり現れた藤田先輩。


空気を読まずに彼はそう言った。



…現実はそう甘くはない。