けれどそんなあたしの不安を一気に吹っ飛ばすような笑顔で、
「大丈夫だよ!かすみんならできるのーっ!」
「そうよ。荒木さんはもう仲間でしょ?一緒に頑張っていきましょう」
そう言って、笑ってくれる夏沙先輩と寺原先輩。
周りを見れば、先輩たちが優しい瞳であたしを見てくれていた。
優しいと思った。
温かいと思った。
「感動した――!!」
むくり、と起き上がったうさぴょん、否、藤田先輩。
そのままくるりとうさぴょんがこっちを向いた。
それを見た夏沙先輩がダッシュで先輩の元へ。
着ぐるみをなんとしてでも脱がせまい、と、上から押さえつける。
「うむ…世界が真っ暗なんだが?」
頑張って脱ごうと、必死な先輩。
夏沙先輩は空いた手で、シーっと人差し指を口元にやった。