「大丈夫だって」 「…はい」 挑戦。 大丈夫。 チャレンジ。 成るようになる。 あたしだって、できるはず。 「あー!!かすみん見っけぇー!!!」 必要以上に響く、夏沙先輩のアニメ声。 部室から体だけを出し、あたしに呼びかける。 「夏沙はまだ自己紹介してないんだよぉ!」 …寺原先輩から聞いたけどね。 「あ、ごめんなさい」 「まぁいい!急いで椅子に座りなされ!」 あたしは言われたとおり、急いで部室へと入る。