「なんかなんか先輩って!!俺先輩になったんだ~♪」
夏沙先輩とかなり似ているタイプだと思った。
夏沙先輩が猫なら、ゆた先輩は犬だ。
先輩って響きいいよね~、なんてハイテンションで嬉しそうに言うゆた先輩。
それが本当に嬉しそうで、ついあたしまで笑顔になってしまった。
「そうそう。夏沙がね、自己紹介したいんだって」
さすが夏沙先輩。
なんとなく想像できる。
「かすみんどーこー、って探してたよ」
「そうですか。では戻ります」
あたしは1つ。
ハッと気づいた。
ゆた先輩になら相談してもオーケーだろうか、と。
ポジティブそうだから、深く考えずに答えてくれるだろうか。
しかもすぐ忘れてくれるよね?