「ふじたん先輩帰ってきたら自己紹介ね♪八木っちと、ゆたゆたは必要なぁーしっ」



逃げようとしたのか。


例の真っ黒オーラを放つ、あの先輩の腕にしがみ付きながら夏沙先輩は言う。



「…………」



あたしは相当嫌われているらしい。



本当どうしよう、なんて悩み始めたところに、



「あぁあっ!!どうしてここに香澄ちゃんが?!」



突如、藤田先輩登場。


目を真ん丸に見開きながら、あたしを指差す。



そりゃ驚くよね。


今さっき話してたばかりなんだもん。



あたしは行動が早い。


早すぎなのか?