羨ましいと思う。



人間というのは最悪だ。


どうしてこうも違うんだろう。


平等もくそもない。



琴子と入れ替わるようにして、あたしの元によってきた藤田先輩。


もちろん、こちらも笑顔で。



来ないでー!!


なんて、そう叫んで逃げてしまいたい。




「どうだった?」



ガタタンっと音をたててしまった。


危うく慌てすぎて椅子から落ちるところだった。



「す、凄い感動しました!」



これは本音。



あたしだって涙は止まったとはいえ涙目だ。


腫れてるだろう目を見れば一発だ。