気絶したい。


アレルギーなんてないけれど、発動したらいいのに…!!



今すぐ琴子を置き去りにしてここから立ち去りたい気分に駆られる。


しかしそんなことできるわけがない状況に脳はパニック。



いっ…言えないよ…。


普通に考えて、あんなみんな集合してる時に断るなんて…できない…。



にっこにこの藤田先輩が1番に目に入る。



ズラっと、全員集合するとかなりの迫力になる演劇部。



琴子は寺原先輩を見た瞬間、涙目をキラキラと輝かせてあたしの首からやっと手を離してくれた。



ふぅ…なんとか呼吸回復。


呼吸は回復したが、この状況からは逃げ出せそうにない。



あたしの心は複雑な葛藤をしていた。
今のあたしの顔は真っ青だろう。