「かすみーん!!!!!」




…ほらね。


今幻聴が…そう幻聴。



さすがにまだ来ませんよ。


当たり前じゃないですか。



なんて現実逃避をしてみたりもした。




「香澄ちゃん」



その声にゆっくりと振り返る。


もちろんそこにいるのは演劇部一同様で。



まさか全員で来るとは思わなかった。


せめて藤田先輩と寺原先輩くらいだろうと考えていた。



まさかだよ…なんでこんなにいるわけ…?