白雪姫が笑う。


小人たちが笑う。


手を取り合って、一緒に何かをする動作。



あたしはまるで、おとぎ話に入り込んだような感覚に陥った。



自分が小人になった気分。


なんなんだろう、この感じ。



引き込まれる。



誰1人として話す人はいなかった。


雑音は何1つない。



みんなステージに意識が集中している証拠だった。



先輩たちだけの声だけが体育館に響く。



なんだろうこの感じ。


じわじわと、何か溢れ出す感じ。