道端に咲いているサッと過ぎてしまえば

誰にも気付かれないような場所に

咲いている花を指差し

「ほら!こんなとこに

こんなに小さな花、咲いてるよ。」

と話しかけ、「ほんとうだ~。」

と笑ってくれる顔を見るのが

とても好きだった。

どちらかと言えば

美里の方が感受性は豊かだ。

小さい時から本が好きで

よく読んでいた美里は

表現力も豊かで

美里の話を聞いていると

その場面がすぐ目の前に

広がり、とても分かりやすい。