案内してくれた男の人が

近所の美味しいお店を

地図を見ながら説明してくれた。

でも、どこも車でしか行けなくて

しかも10分はかかる場所だった。

「どこにしよっか?」

嬉しそうにお店を選ぶ子供達。

なんていい子達なんだ。

いつまでこの素直なままで

いてくれるだろうか?

長距離運転で疲れているのに

又運転させてしまってごめんなさい。

素直にそう言いたいけど

ただ「ごめんなさい。」

しか言えなかった。

横顔の主人はただ

うなづくだけだった。

「あそこを右だよ。」

結局、お寿司や焼肉は辞めた。