「プルルルルー♪プルルルルー♪」

電話が鳴った。

「はい」

出ると電話の向こうからは

お年寄りの声がした。

「あの~、牛乳パック集まりました。

取りに来ていただけますか?」

心待ちにしていた電話だった。

あれから1ヶ月位経つだろうか?

「電話、かかってこないね~」

がっかりしながら

自分達の飲んだ牛乳パックを

乾かし、飲み口を切り、新聞紙を詰めて

ブロックに組み立てる私の横で

かりなも新聞紙をぎゅちゃぐちゃと

まるめていたー。