勿論、角部屋ではないから日当たりも悪くて

毎朝電気を点けないと

まるでモグラの生活の様だった。

なのでリビングはいつも電気が点いていた。

せめて料理を美味しそうに見せる為にと

優しい光を選んで良かったと思う。

リビングにはまだ、ちゃんとした

テーブルがなかった。

2人掛けの正方形の白い

私がまだ20代だった頃に

働いていた時に、知り合った伊藤さんに

「もう使わないけど、まだきれいだから」と

頂いたテーブルがあるだけで

ずっと前から憧れている家族4人で座る

大きな長方形の木のテーブルが

実は欲しかった。