「ダイヤモンドだね~♪

ああ、いくつかの場面…♪」

と、お風呂場から聞こえてくる

2人の歌声を聞きながら

一緒にリズムをとりながら歌っていた。

この日のお味噌汁の具は忘れてしまったが

こんぶと鰹節でだしをとって

美味しいお味噌汁を作り終え

さっき、ピーッピーッと鳴った炊飯器に

目を向けた。

そろそろ交ぜても大丈夫かな。

杓子を水でぬらし、炊飯器の蓋を

人差し指でポンと押した。

「-・・・。」

少し焦げ臭い炊飯器の中身と

その中央に、可愛くポンと載せてある炭に

驚きのあまり、声が出なかった。