母がいなくなってしばらくは

実家へ通う日々が続いた。

母の匂いのする部屋を片付け

弟と妹の夕飯を作った。

そんな私に妹は

「お姉ちゃんはお姉ちゃんの

生活に戻って。」

って言ってくれて…。

あの日からきっと

妹と私は「女同士」になったんだと思う。

遠い田舎に引っ越した日。

一緒に片付けしに、泊まりに来てくれたね。

わざわざ新幹線に乗って…。

美里が生まれた時も

すぐ会いに来て抱いてくれたね。

本当に嬉しそうに天使の様な微笑で。