母は短歌が好きで

若い頃からよく書いていたと言う。

「4月13日

手紙をありがとう。お母さんは貴方の様に

手まめに書けませんので短歌を送ります。」

と、始めに書かれてあり

その後は私に対する思いが綴られていた。

「成人の 着物身に付け笑みつくる

吾子の写真に想いを語る」

(成人式の写真見て)

と、きれいな短歌が記されていた。

その日付はおそらく平成3年…

母は平成4年に亡くなったから。

日記は大切にしまってあり

母の旅立ちの後

私の手の中に戻って来た。

まだ、たくさんページが残った状態で…。