俺は体勢を変え、華恋をいざなう。


「ここ来い?」


指差したのは、足で作ったあぐらの中。


静かに俺の足の中に来る。


背が低く、体も小さいために、


この俺の足の中に、すっぽり埋まった。


「...身長何センチある?」


俺もそれなりに身長の高い分類に入るけど、


特別大きいわけではない。


だから、そこらへんの女の子と並んで立つと


だいたいの女の子の頭が俺の鼻あたりくらいに来る。


なのに、華来いとは並んで立っても他の子よりはるかに


頭の位置が低く、来ても俺の口元から下。


「私?148とか149センチ...かな。


前測った時、150センチはなかったはず」


「成長期来た?」


「一応来たんだなー」


何も知らなければ中学生や小学生に見られてもおかしくない、


150センチもないという身長。


丸っこい大きな目に、ふっくらとした唇。


ひとつひとつを見ていけば子供に見えるけど


やっぱり全体を見ると背の小さな大人だ。