どこか嬉しそうに笑った華恋は、俺の机の上に浅く腰かけていた。


そうやらサイズは合ってないようで、


長いパーカーの丈が机にだらしなく広がる。


「...友達に、華恋変わったねって言われたの」


「へぇー」


「相談、していい?」


「俺でいいならどうぞ」


目を合わせないでする会話が、物足りない。


「可愛くなったね。彼氏でも出来た?って聞かれた」


「...っ......」


彼氏。


華恋の口から出た彼氏に、言葉が詰まった。


いくら兄弟でも、こういうことをしている


関係であって、妹に彼氏ができたと言われると...