「明日から、俺の部屋に来ないで?」


午後11時30分。


行為が終わったあと、華恋に言ってみた。


俺にこのことを言われて、当然だということは、華恋もわかっているのだろう。


「...行かないよ?お兄に呼ばれたって拒否するよ?」


「うん、そうしてくれれば助かる」


したくなくてもしてしまうことが、妹との行為。


自分1人では止められない。


「......お兄、私のこと好き?」


「は?」


服を着て俺の机の椅子に座る華恋からの唐突な質問に、思わず本気でとぼけてしまう。


華恋のこと?


好きだよ。


だけど、兄としての好きなのか、男としての好きなのか、それはわからない。


「嫌いじゃない」


好き?って聞かれたのだから、好きって、ほんとの気持ちを言えばよかったのか。