バチが当たったんだ。

神様は私に罰を与えた。

仕方がないよね。

お姉ちゃんの気持ちも、聡の気持ちも知ってたのに。

邪魔ばっかりしてたから。

でもね、今日は違ったんだよ。

聡に伝えようと思ってたの。

私は聡の事が好き。

でも諦めるから……だから。

意識が遠くなる。

お姉ちゃんの顔もぼやけて。

聡の手の温度だけが私を生きてる感覚にしてくれる。

死と言う言葉が浮かぶけど死ぬ事は怖くなかった。

だって、聡がいるから。

目の前に大好きな聡とお姉ちゃんがいるから。

こんな幸せある?

きっとないよね。

だから、だから二人とも泣かないでよ。

私、死ねないよ。死に切れないよ。

成仏なんかできないよ。