「もう嫌なんだ!人を殺すのが!自分の意思じゃ止められない、自害もできない!毎晩毎晩、夢で僕が殺した人たちが首をしめるんだ!もう、気が狂いそうで……」


項垂れそうになるトゥエンティに、シャルロッテは何を思ったか、目を細めた。

「頼む、頼むから……」


土下座せん勢いだったが、シャルロッテがそれを制止て。


「人間風情が、わしに願うとはいい度胸じゃ」


その胸板に、氷の刃を突き立てた。


テディベアの手から伸びた、先端が尖った細い槍もどき。


「ぐっ……」


抜かれた氷槍には真っ赤な血がついていた。


貫かれた胸をトゥエンティが触るが、みるみる傷が塞がっていく。


「ほう、いたぶりがいがあるようじゃな」