ぱきぱきと小枝が折れるような音。


足元を見れば、霜ができていた。


「凍って……」


踏めば、パリパリと氷の粒子が割れる音がした。


「へっくちょんっ、ううっ、ど、どうじゃ、これで信じる気になったじゃろう?」


震えを無理矢理隠しながら、シャルロッテは言った。


テディベアを抱きしめて、少しでも温まろうとしている。


愛らしい光景だが、トゥエンティは別のことを考えていた。


「――、殺して」


「は?」


「僕を殺してくれっ」


トゥエンティがシャルロッテに近づき、喚いた。


「君しかできない、毒が平気で、こんな人外の力を持つのだから、僕を殺せるだろう!」


「……なぜ、死のうとする」