琉聖の机の方から
甲高い声が聞こえてきた


なんだろう...??と
振り返った



「ねぇ琉聖♪」



なにあれ...


琉聖の隣に座って
ベタベタしてる女の子


姫島 愛奈
-ひめじま あいな-


美人で成績優秀でモテモテ


前に望に告白したらしい


振られたらしいけど...


今でも好きみたい



「なに。」



あたしがいつもなに話しても
反応なんかしてくれない琉聖が...


姫島さんには答えてる...


なんでよ...









琉聖のばか









「明日バスケの試合なんでしょ??」



「あーうん。」



なにそれ


あたし知らないよ


バスケの試合??


そんなの聞いてない...



「応援しに行ってもいいかな??」



「別にいいけど」



あたしとはそんなに話して
くれないくせに...



あたしはいつからこんなに
嫉妬深い女になってしまったんだろう