気になるよー。

「絶対、教えない。でさ、そろそろ暗くなってきたし帰ろっか」

あっ、誤魔化した。

これ以上優飛に言っても教えてくれなさそうだから、私は諦めた。


「そだね」

「!!忘れてた。観覧車乗ろ?」

私も忘れてたよ。

「うん」



――…

「足元、お気を付けくださーい」

係のお姉さんに言われて観覧車に乗り込む。