――――…
「…?」
「……憂?」
「琉憂?」
はっ!!
ぼーっとしちゃった。
「大丈夫?もう、駅に着いたよ?」
「大丈夫だよ!じゃぁ、電車乗ろ?」
「そうだね」
切符を買って、改札口を通り、階段を登って行った。
優飛?
実は………
「電車、どれに乗るの?」
電車とか使わないから電車については全くわからないんだよね…
乗り換えとか一番、わからない。
「!!!」
優飛がびっくりした顔をする。
どーせ、私には分かりませんよーだ。
幼稚園児でもわかるもんね。
……流石に幼稚園児は無理か…
びっくりした顔をしたけど、一瞬で元通り。
「こっちだよ」
私の手と優飛の手が繋がった。
手から伝わる優飛の熱が、私の顔を赤くさせる。
「ハハ、可愛い」
「可愛くなんか…ない、もん」
「フハハ、」
…からかってるでしょ!?