そして手を大きく上げ
君は叫んだ。
「見てろよ。
絶対にお前の目の前で
この試合、勝ってやる!!」
その瞬間の君は
誰よりも、何よりも
輝いて見えた………
「うんっ!」
私も答えるように
志乃に手を振って答えた。
それを見て
満足したのか、志乃はまた歩き出す。
チームのみんなより
ぶかぶかの8番のユニフォームを背負って。
志乃。
やっぱりバスケより私を優先してなんて、取り消すね。
だって私は
バスケをしてる君に
恋をしたのだから―――。
どんなに人より小さくても
どんなに生意気で
バスケしか頭になくても
やっぱり君は
私の自慢の彼氏なの。
END