「起立ー礼っ」


「「さよーなら」」



帰りのHRが終わると同時に
志乃は体には不釣り合いなほど大きなエナメルを背負って
教室を出ていった。


これは、いつもの事。


でもさ?



「一緒に体育館行くくらい
いいじゃん…」



志乃が練習終わるまで
体育館の2階で待ってたいのに……。


私は溜め息を溢しつつも
後から体育館へ向かった。



私が体育館に着くと、
もう志乃は着替えていて
シュートを打っていた。