「もし見直したら
俺のこと考えといてよ」
「だめ。
私は志乃だけだもん」
「…ちぇー。
本気で好きになった女の子に限って落ちてくれないのな」
私が答えると悲しそうに、
切なそうに木山は笑った。
ちょっと罪悪感を感じてると
前方から、周りより一際小さい彼がやってきた。
「何やってんの?
もう知夏に構うなよな」
背番号8番の君は
誰よりもカッコよかった。
「…はぁ。なんでチビ志乃に
この俺が負けたんだろ」
「はぁ?」
木山の言動に明らかに眉間に
シワを寄せて
機嫌を悪くする志乃。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…