「ちなっちゃん。
別れたら言ってね♪その時は
俺が抱きしめてあげるから」



「……遠慮しときます」


私が志乃と別れる!!?
ははっ。
そんなの有り得ないわよ!



私は志乃が大好きだもん。

すると、志乃は
私の肩に乗る木山の手を払い退けた。



「…だってよ!
俺も別れる気ないから諦めろ」



そう言って
悪戯な笑みを浮かべた。

でも、どこか……嬉しそう?


すると、溜め息をついて木山は私から離れた。


「まったく!
敵わないよ、お前には」


そう言い捨てて。