「でも、私を賭けれるくらい
志乃にとって私なんて
どーでも良いんでしょ!?
志乃なんて、
木山に負けちゃえば?」
そこまで言って私はハッとした。
私……言い過ぎだ。
そう思ったときには
もう遅くて
志乃は大きすぎる溜め息をついた。
そして、言ったんだ。
「…もういい。
そんなに信用されてなかったんだな、俺。」
「ご…ごめん、そういう意味じゃ――――」
「そんなに俺が嫌なら賭けとか関係なく彰太と付き合えば?」
軽蔑の眼差しで
私を見る志乃に心が痛んだ。
何より、
自分の発言に腹がたった。
そして、
私達は自分の家に帰っていった。