そんなの却下だし!


「何してんだよ」



すると、いつの間にか
着替えを済ませた志乃が
2階に来ていた。


志乃が思いっきり睨むと
木山は怪しく笑って
顎から手を離した。



「賭けだよ。
俺が志乃に勝ったら俺と付き合ってって」



「そんなの嫌!
志乃、私は志乃と別れないから」



あまりの志乃の怒った顔に
涙目になった。



すると、木山は
ニヤリッと笑った。



「もしかして、ちなっちゃんは信じてないの?
志乃が俺に負けると思うから
断るんだろ?」